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手話とドラマ(1)

「星の金貨」と手話

ドラマ「星の金貨」は普通のドラマとしても面白いと思いますが、特に印象に残るのが主人公の彩とその周りの人が行う手話による会話シーンです。ドラマの設定として主人公の彩は耳が聞こえず、話すこともできないので会話はもっぱら手話によって行われます。身近な人にこのように手話を使って会話をする人が居ない人にとって、このドラマで初めて手話による会話を見たという人も少なくなかったと思います。特に感情的になって手話がどんどん速く、激しくなっていくところなどは見ている人に言葉による会話シーン以上のものを訴えたでしょう。言葉が話せず、聞くこともできない彩という人物が主人公であることで「星の金貨」では手話が欠かすことのできないものとなっています。酒井法子さんはじめ、このドラマに出演した俳優さん達はこのドラマのために手話を一生懸命練習したそうです。そのおかげか現在でも多くの人の記憶に残るドラマとなっているように思います。

手話で語る大切な言葉

「星の金貨」と主題歌

このドラマは聴覚に障害があり、言葉を話すことができない主人公を中心に繰り広げられる複雑な恋愛ドラマです。主人公を演じたのが酒井法子さんで、その手話を用いた演技が多くの人に感動を与えました。お互いが好きあっているのにすれ違いがあったり、同じ人を好きになったライバルからの横槍があったり、不運な事故にあったりと中々思うように進まないもどかしい展開が続く内容が主に女性に評判をよび、ドラマの主題歌になった「碧いうさぎ」の大ヒットも話題になりました。 特に酒井法子さんが歌う主題歌の「碧いうさぎ」はミリオンヒットとなり主題歌を歌う時に行われた手話も流行しました。このドラマがヒットしたことによって今まで話題になることが少なかった障害者に関する注目が集まったといっても過言ではないかもしれません。多くの人がこのドラマの影響を受けてボランティア活動を始めたそうです。

ストーリー(1)

北海道の美幌別診療所に看護見習いとして住み込みで働く倉本彩は耳と口が不自由な捨て子である。まだ赤ん坊の時に捨てられて以来、育て親が買ってくれたブランコで親を待ち続けている。そんな彩の診療所に医者として赴任してきたのが永井秀一だった。彩は次第に秀一に惹かれていく。彩の育て親が病死し、秀一は東京へ帰ることになった。空港で自分も連れて行ってとお願いする彩を見て、自分も彩を愛していると気付いた秀一は彩と結婚の約束をする。「すぐに戻るから。そしたら結婚しよう」という言葉を残して。彩は秀一との約束を信じ、診療所で帰りを待つが、待てど暮らせど秀一は帰っては来なかった。秀一は東京の空港で結城祥子を助けるため、エスカレーターから落ち重態になっていたのだ。秀一の身を心配して東京に一人やってきた彩は秀一の腹違いの弟、拓巳に出会う。そして、拓巳と一緒に行った永世会病院で秀一が大病院の御曹司だと言う事、そして、事故にあったことを聞く。数日後、秀一は無事、意識を取り戻す。しかし、頭を強く打ったため、秀一は記憶喪失になっていた。秀一は目の前に立っている彩の事をまったく覚えていなかった…秀一は看病してくれる祥子との仲が急速に深まり、彩は辛い日々を送る。そして、そんな彩を愛してしまったのが、秀一と性格が正反対の拓巳だった。

ストーリー(2)

そんな中、新井義彦(以下義彦と略)の手術に立ち会った拓巳は、執刀医の体調不良でその手術を途中から受け持つこととなる。だが彼をよく思わない医師の陰謀により容体は急変、義彦は植物状態となってしまう。傾いた経営を立て直すため、秀一は祥子との婚約を結ぶ。また病院の信用にかかわる大問題を引き起こした張本人にされてしまい、病院を解雇された拓巳は、キャバ嬢のもとに身を寄せる。だがやがてそれがただの逃避であること、そして自分が本当に求めている人は彩なのだと気付き、そこを去る。そのころ秀一は自分の過去について話を聞き、真偽を確かめるべく彩に会いに行く。だが彩は、拓巳を失う恐怖と嫉妬に狂った篠宮あゆみに刺され大けがを負っていた。彩の手術をすることになった秀一は、彩を何とかして助けようと懸命の処置を施す。そしてそんな彼に奇跡が起こった。彼の失われていた記憶が戻ったのだ。完璧な処置により一命を取り留める彩。だが彼女に償いをするため、拓巳が彩を連れ去り、介抱する。やがて回復した彩と共に、拓巳はしばし穏やかな生活を送る。記憶を取り戻した秀一は、もう二度と彩を失うまいと必死に彼女を探し、そして居場所を突き止める。彩を取り戻そうとする秀一と、彩との生活を失いたくない拓巳。二人は互いに彩のことを譲ることはなかった。そして秀一は彩に一通の手紙を拓巳に託した。「自分はすべてを捨てて彩を待つ。もし彩が来なければあきらめる」。拓巳は彩の気持ちを信じてその手紙を見せるが、彩が選んだのは秀一であった。

ストーリー(3)

一方、秀一は祥子に婚約破棄を申し出て、待ち合わせ場所の東京タワーに向かう。だがその途中、祥子がリストカットをしたと連絡を受け、病院へと向かうこととなる。祥子は一命を取り留めるが、自分の中に秀一の子供がいると秀一に告げる。秀一が祥子との結婚を決心したと知り、ショックを受ける彩。彩の幸せを思って彩を秀一にゆだねた拓巳は秀一に怒りをぶつけるが、秀一も彩をまだ愛しており、そのことに苦しんでいた。祥子もまた秀一の気持が彩にあることを知り、苦しみの中にいた。彩は、このままで秀一が幸せになれるのか疑問を抱く。時は流れ、秀一と祥子の結婚式の時。自分の存在が祥子を、秀一を苦しめていると考えた彩は、入水自殺をしようとする。だが説得にあい、彼女は北海道に帰ることにした。それを知った秀一は空港に行き、彩に自分の本当の気持ちを告白する。

ストーリー(4)

彩は最後に彼に「生まれてくる子供を私のような不幸な子供にしないで。そしてあなたとのことは後悔しないからあなたも後悔しないで」と頼み、北海道へと去る。秀一は「後悔するわけがない。彩、君には僕のあげられなかった星が降る」と言い残して祥子のもとへ帰っていった。一年後。彩の診療所に新しい医者が赴任してきた。その人物は、再び医師となっていた拓巳。拓巳は懸命に練習して覚えた手話で彩に伝える。「お前を待ってやる。ただし、百年だけな」と。

キャスト

  • 倉本彩 - 酒井法子
  • 永井秀一 - 大沢たかお
  • 永井拓巳 - 竹野内豊
  • 結城祥子 - 細川直美
  • 遠藤園子 - 西村知美
  • 小泉美和 - 田中美奈子
  • 篠宮あゆみ - 中島宏海
  • 新井義彦 - 北原雅樹(グレートチキンパワーズ)
  • 永井美智代 - 酒井和歌子
  • 小森敏彦 - 伊武雅刀
  • 永井誠一郎 - 竜雷太
  • 結城貴子 - 丘みつ子
  • 佐野孝 - 中丸新将
  • 神崎直人 - 西尾拓美
  • 木下朱美 - 久本朋子
  • 恩田晴江 - 菊池則江
  • 花岡香代子 - 中野公美子
  • 新井勝治 - 螢雪次朗
  • 新井和子 - 立石凉子
  • 川田洋一 - 田山涼成
  • 森岡四郎 - 大滝秀治

スタッフ

  • 脚本 - 居由佳里
  • 音楽 - 溝口肇
  • 主題歌 - 酒井法子 「碧いうさぎ」
  • プロデュース - 梅原幹、佐藤敦
  • 演出 - 吉野洋、五木田亮一、猪股隆一
  • チーフプロデューサー - 小杉善信
  • プロデューサー補 - 安念正一
  • 演出補 - 谷川功、古賀倫明
  • 製作著作 - 日本テレビ
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